展示会情報
COLLECTOR’S EXHIBITION
KONDO COLLECTION
KONDO COLLECTION「我我(がが)」展を 、9月4日(土)から9月20日(祝・月) までの期間(※好評につき 9 月 24 日(金)まで会期延長)、港区元麻布にあるレンタルアートギャラリー「between the arts gallery」にて開催いたします。
好評につき 9 月 24 日(金)まで会期延長
「我我」展について
本展覧会は、アートコレクターであり茶人でもある近藤俊太郎のコレクションからセレクトされた作品を展示いたします。
展覧会タイトル「我我(がが)」は無我や自我を超えたところにある概念を指す近藤による造語であり、自作の茶杓につけた名前に由来します。
「我」という語が示すように、本展は、コレクターの「我」、作家の「我」、そして作品それ自体に宿る「我」がせめぎあい、重なり合う空間となっています。
「我我」展は、大きくふたつのパートに分けられますが、すべての作品の導入となる赤い茶道具は「我我」を象徴的に示すものといえるでしょう。 1階では赤を基調とした絵画作品、続く2階ではデジタル・アートあるいはインターネット・アートと呼ばれるジャンルの作品をご覧頂きます。 いずれも、明確な対象や具体的なイメージを持たない抽象的な作品であり、見る側、つまり「我」の状態によって鑑賞体験が変容する作品となっています。
1階で展開される「赤」の抽象絵画は、赤が自らのイメージカラーだという近藤の趣味が反映されています。
松下徹による重力や回転、放電といった自然現象を絵画に導入する描写、山口歴や中西伶はストリート・アートにおけるストロークの再解釈など、「赤の抽象絵画」の多様さは、赤という色がもつ多様な意味を感じさせます。
近藤が赤という色について、パワフルさやポジティブな熱量を表現していると述べるように、1階はエネルギッシュな空間となりました。
また、2階には、長くデジタル、そしてインターネット関連の仕事に従事してきた近藤が、自らの生業との関連で選んだ作品群が並びます。
ラファエル・ローゼンダールはうつろいやすいデジタルの無形のイメージを物質的に表現し、日常的なモチーフを大量の絵の具を用いて描く仲は、大衆の「買い物」に対する考え方を刷新したフリマアプリのアイコンを絵画作品として提示します。
近藤はコレクションにおいて、作家のパーソナリティ=「我」と作品の印象が一致している作品に惹かれるといいます。 そうして選ばれた一見ばらばらに見える作品も近藤のパーソナリティによってつながり、本展覧会は大きな一枚のポートレートとしてコレクターを写し出しているのです。
近藤 俊太郎
会期
2021 年 9 月 4 日(土)〜9 月 20 日(祝・月)
※会期中は休館日なし
開館時間
12:00〜18:00
場所
between the arts gallery
東京都港区元麻布 2-2-10
東京メトロ日比谷線 広尾駅 1 番出口より徒歩 8 分
主催
between the arts, Inc
展示アーティスト
香月 恵介、田中 雅文、中西 伶、仲衿香、baanai、俵藤 ひでと、平瀬 ミキ、松下 徹、南 依岐、山口 歴、山本 捷平、Rafael Rozendaal
※順不同、敬称略
プロフィール
近藤 俊太郎
公益財団法人アイスタイル芸術スポーツ振興財団 事務局長 兼 ディレクター。
インターネット関連の企業に勤めるかたわらで、2005 年から茶道を始める。2009 年「日中友好文化使節団(主催:外務省)」の一員として中国各地開催された文化交流プログラムを通じて知り合った現代アーティストたちと茶道の楽しさを伝える活動として「茶団法人アバンギャルド茶会」を立ち上げる。経済産業省「クールジャパン」の関連事業である「クールジャパンの芽」に選出され、ニューヨーク・ロサンゼルスにて茶道のデモンストレーションを実施。2011 年から西武渋谷店で茶ノ湯と現代アートを融合させた「現代茶ノ湯スタイル展 縁 -enishi」という展覧会のディレクションを担当。
※ご来場いただく皆様には、マスクの着用、アルコール消毒等、新型コロナウイルス感染拡大防止にご協力をお願いいたします。密集を避けるため、ご入場をお待ちいただく場合がございます。また、状況を鑑み開催日程の変更等行う可能性がございます。