展示会情報

EXHIBITION

Lenny’s

アート領域で様々なDX推進事業を手掛ける株式会社between the arts(本社:東京都港区、代表取締役:大城 崇聡)は、世界は音で繋がっているという考えを元にサイトスペシフィックなアートを表現する渋田薫の個展「Lenny’s」を、11月2日(水)から11月16日(水)までの期間、港区元麻布にあるアートギャラリー「between the arts gallery」にて開催いたします。

本企画は、2021年に開催された一般社団法人日本アートテック協会主催のアートコンペティション「100人10(読み:てん)」において、between the arts賞を授与した7名の作家の個展を順次開催するもので、その第三弾となります。

「音楽とアート」。性質の異なるそれぞれの芸術は、時に自由に境界線を超えてそれぞれの表現分野に踏み込んでいくことがあります。渋田薫は、参照性のある作曲家と音曲から汲み取った感覚を、様々な要素と交差させて、即興的に描きあげます。

本展でまず奏でていくのは、レナード・バーンスタインのシンフォニックダンスです。抽象的な表現に辿り着くまでに重ねられた楽曲と作家のリサーチにより、楽曲の高揚感溢れる印象とバーンスタインのオープンな人柄が、3メートル幅の作品「シンフォニックダンス」として見事に表現されます。

そして、渋田の作品のもう一つの特徴ともいえるのが、展示環境との順応性です。渋田自らも「空間と人が合わさって作品がやっと完成する」と語るように、ギャラリーの特徴である建築デザインも制作の鍵として考慮され、1階の窓枠から覗き見ることのできる「Lenny’s」を遠くから楽しんでいただけます。

2階の作品は「ポストバロック」をテーマとして、古典音楽から自由な形式へと移り行く時代に誕生したロマン派音楽を奏でます。ヘビースモーカーで知られるバーンスタインの煙たい空気を再現すべく、渋田に画材提供するフランスの絵の具メーカー「Pebeo Japon」のミクストメディアシリーズ絵の具を駆使しています。作品で描かれる「灰色」は、その色数の多さから時間をかけて作家自らが様々な実践を試みた時間の記録でもあるでしょう。

古くから試みられる「音楽の可視化」ですが、多角的な情報収集、色彩表現の追求、即興的な技法の着地点に鑑賞者が重なり、渋田ならではの可視化に繋がります。音が描き、筆が奏でる空間をお楽しみください。

会期

11 月 2 日(水) 〜 11 月 16 日(水)
※会期中は休館日なし

開館時間

12:00〜18:00

場所

between the arts gallery
東京都港区元麻布 2-2-10
東京メトロ日比谷線 広尾駅 1 番出口より徒歩 8 分

主催

between the arts, Inc

展示アーティスト

渋田 薫|Kaoru Shibuta

プロフィール

1980年北海道生まれ。2000年にPan Make-up School、2003年にKanebo Make-up Institute 卒業。北海道の大自然でのびのびと育つ。絵画作家でありながら、音に関心を抱き、音が色や形となって現れる様子を元に即興的かつ共感覚的に描いている。これまでにバルセロナ芸術文化センター Espronceda、サンタモニカ美術館、ロシア国立現代アートセンター NCCA、など世界各地のアーティストインレジデンスで制作発表を行っている。主な受賞歴に「14th Arte Laguna Prize 特別賞」(Arsenal, ヴェネツィア)、EX-TEMPORE PTUJ 2021 審査員特別賞(PTUJ, スロベニア)、「第13回紙のアートフェスティバル・大賞」(ふじ・紙のアートミュージアム, 静岡)、「第6回 KOKKA Inspiration KOKKA 賞」など多数。

 

 

※ご来場いただく皆様には、マスクの着用、アルコール消毒等、新型コロナウイルス感染拡大防止にご協力をお願いいたします。密集を避けるため、ご入場をお待ちいただく場合がございます。また、状況を鑑み開催日程の変更等行う可能性がございます。